2009年7月21日火曜日

★日蝕の安全な観測方法。


 いよいよ明日は、日本で「日蝕」が見れますね。日蝕は、太陽を月が隠して起きる現象です。今回は「皆既日蝕」が見れるので、騒がれているわけです。
 太陽が全部月に隠れる「皆既日蝕」は、インドから中国(上海など)をとおり、永良部島、屋久島、トカラ列島の島々、喜界島、奄美大島の一部、種子島の一部などが含まれています。


 日本で皆既日蝕は、屋久島とか悪石島などの南の島でのみ見れますが、他の地域でも部分的に欠けた太陽を見ることができます。
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/image/map-japan.jpg

 東京では、9時55分33秒からはじまり、11時12分58秒が最盛期で12時30分20秒に終わります。
 今まであまり日蝕に関心がなかったのですが、今朝、知人からメールがあり、急いで日蝕に関して調べてみてこのページを作ったのです。(既に手遅れか。)
 日蝕を観測する場合には、いくつか注意事項があり、直接、太陽を目で見ると目を傷めるので、下記のような「安全な観察方法」をとらなければなりません。(参照)http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/obs.html

 皆既日蝕は、このあと当分はありませんが、部分日食はまだあります。どうぞこの機会に天文現象をお楽しみください。

●皆既日蝕を中継で見る
1.ダイエーの皆既日蝕中継
 ダイエーの下記各店舗で、日蝕が中継される。
http://www.daiei.co.jp/topics/eclipse/index.html
2.皆既日蝕中継プロジェクト
http://www.astronomy2009.jp/ja/project/eclipse/index.html

●ピンホールを利用する観察方法
 厚紙など、光を通さない薄いシートに小さな穴を開けて、その穴に日食中の太陽の光を通し、下の地面とか紙に投影します。すると、穴を通って影の中に映った太陽の光が、欠けた太陽の形になって見える。(ピンホールカメラの原理。)

●手鏡で映す観察方法
 大きさが10センチ程度までの小さな鏡で太陽の光を反射させて、反射光を日陰の建物の壁などに映してみる。この時の壁は、鏡の大きさの200倍以上離す。(鏡の大きさが10cmだったら、壁からは20m以上離れる。)壁からこの距離以上に離れると、鏡がどんな形をしていても、壁に映った太陽の光が丸く映るようになる。これが太陽の形。日食のときには、欠けた太陽の形が壁に映る。(小さな鏡が用意できない時には、小さな穴を開けた厚紙で鏡を覆い、小さな鏡の代わりとして使う。)

●専用の日食グラスを使う観察方法
 日食専用として、さまざまな日食グラスや遮光板が販売されている。
http://www.astronomy2009.jp/ja/webproject/soecl/howto.html#glass

●望遠鏡を使って太陽投影板に投影する
 望遠鏡に取り付けた「太陽投影板」に太陽を投影する。望遠鏡が1台あれば、大勢の人が一度に観察できる。

【参考にした天文サイト】
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/obs.html

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