2011年12月10日土曜日

●今夜は、皆既月蝕! 2011年12月10日

●間際の話題ですが、今夜(10日夜)、日本では皆既月食が見られます。
「月蝕」は地球の影に月が入り、見かけ上月が暗くなり隠れる現象です。
もともと月は太陽の光を受けて、それを反射し輝いて見えます。だから、太陽の光を地球がさえぎり、その地球の影が月に達すると、月は太陽の光を反射せず暗くなってしまいます。

この「月蝕」は21時45分から始まり、23時5分には皆既月蝕(全部地球の影に隠れる)となり、見えなくなる(?;暗い赤銅色になりある)。そして、23時58分まで月蝕が続いてから見え始めて、夜中の1時18分に元の満月に戻るそうです。今夜は晴れていれば良いですが曇ったり雨だと見れません。
久しぶりの天文現象ですが、寒くなりましたので、月食を見る場合には風邪を引かないように防寒をして眺めましょう。また、満月の夜なので、狼男には気をつけましょう。

月の直径は地球の直径の約27%だから、地球の影は月の約4倍弱の大きさがあります。したがって皆既月食の場合には、かなりの時間、月は地球の影に入ってしまいます。でも、約1ヶ月(29.5日)の周期で、月は地球の周りを回っても、毎回月蝕が起きるわけではないのです。これは月が地球を回る公転軌道(白道)が傾いている(地球の公転面に対して約5度)せいで、太陽、地球、月が一直線に並ぶことが少ないためですね。月が太陽を隠す日食も同様です。こうした食に関する周期として「サロスの食期」が有名です。

しかし、たまにこうした現象を起こすように仕組み、自然界の神秘を感じさせるようにした造化の神に対して、畏敬の念を生じますね。

植木淳一

0 件のコメント: