2009年9月25日金曜日

●「核のない世界」ー安保理事会全会一致で支持

民主党の鳩山首相も出席して、24日にニューヨークの国連安保理事会首脳会議が開催されました。この会議で米国の提出した「核兵器のない世界」実現へ向けての取り組みを盛り込んだ安保理事決議が全会一致で採択されたそうです。この会議の議長は米大統領のオバマ氏で、鳩山首相は非常任理事国の日本代表として出席し、世界唯一の被爆国としての日本の立場を強調し、非核三原則の堅持を表明しました。

『(オバマ)大統領は冒頭、「核兵器が地球上から消え去るまでわれわれは歩みを止めてはならない」と、4月のプラハ演説で自らが提唱した核廃絶の機運をさらに推し進める意気込みを示した。米大統領が安保理会合の議長を務めるのも、核軍縮・不拡散をテーマに安保理会合が開かれるのも初めて。』産経ニュースより抜粋;http://sankei.jp.msn.com/world/america/090924/amr0909242327013-n1.htm

同会議で決議された内容。
1.「核のない世界」に向けた条件を構築するとの決意
2.核拡散防止条約(NPT)非締約国に対して条約加盟を要請
3.包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効に向けて全加盟国に批准を呼びかけた
4.核テロの脅威に深刻な懸念を表明
5.原子力の平和利用の奨励 等

オバマ氏の活動をみると、なかなかやるなという意欲が見て取れます。同大統領の指導のもとで、世界は核兵器に関して、今後はより安全になってゆくものと期待されます。
しかし、本当に世界から核兵器が廃絶されてなくなるかと考えると、不可能ではないにしても相当な時間がかかるものと予想されます。しかし戦略的に考えると、そうした方向で強力に推進しない限りは、核兵器の削減継続や拡散の防止はできないだろうと思われます。
今後は同大統領の指導が続いて、ロシアとの核兵器削減交渉も進展し、世界の安全がさらに向上することを期待したいと思います。

植木淳一

4 件のコメント:

Po さんのコメント...

やっと21世紀らしい国際関係
の兆しが見えてきた様に感じます。

平和な世界に住みたければ、
まず自分自身が他人への不信感、批判、攻撃性を
理解や思いやり、助け合いに変えて
行かなければ、と思います。

Unknown さんのコメント...

そうですね。
国際関係も信頼と互助精神で行ってほしいものです。国際関係も人間関係も基は同じように思います。

核兵器も爆弾も拳銃も人の破壊的想念が現実化したもので、その元になる人のもつ破壊的想念を消滅させなければ
最終的には消えない物ではないかと思います。

以前にテレビで、バッファローから数十メートル離れた所で気を送りつづけて眠らせてしまった気功師がいました。その気になれば人間に危険な猛獣などいないのです。

もっとも危険な動物は実は人間なのではないかと思いますね。・・・中には天使のような人もいますが。

Unknown さんのコメント...

オバマ米大統領が「ノーベル平和賞」を受賞しましたね。

世界から核兵器を根絶するという大きな目標の設定と、それを実行に移しつつあることに
大きな称賛が送られて、その平和への貢献と功績が認められたのでしょう。
今後もその目標へ前進と世界の国々の核拡散防止条約加盟に期待したいと考えます。
さらには、より小さな分野での平和への功績も積み重ねられることを期待いたします。

Unknown さんのコメント...

★国連の総会で日本主導の「核兵器の全面的廃絶に向けた新たな決意」が、加盟170ヶ国の賛成で可決されたそうです。
 ノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領の力添えもあったのでしょうが、これでまた、世界は新たな一歩を踏み出せたわけです。
【2009年10月31日、国連総会第1委員会で日本主導の「核兵器の全面的廃絶に向けた新たな決意」が、賛成170、反対2、棄権8で採択された。当決議は16年連続だが、今回は共同提案国に初めて米国も加わり過去最高(87か国)となり、賛成数も過去最高となった。なお反対はインド・北朝鮮、棄権はイスラエル・中国・フランスなど。】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E5%85%B5%E5%99%A8#.E6.A0.B8.E5.85.B5.E5.99.A8.E5.BB.83.E7.B5.B6.E3.81.B8.E3.81.AE.E5.8F.96.E3.82.8A.E7.B5.84.E3.81.BF