2009年10月28日水曜日

●火星にモノリス?(直立する岩?)

少し古い話題ですが、米国の火星探査機マーズ・リコナイサンス・オービターが撮影した写真の中に、映画「2001年宇宙の旅」(「2010年」にもある)に出てくる長方形の板「モノリス」に似ているものが写っているとの報道から、一躍脚光を浴びて、これは人工的に作られたものではないかと騒ぎになったという。(下記リンク先参照)
http://www.sorae.jp/031006/3201.html

(以下、同記事より抜粋)
【話題となっている画像は「Boulders and Layers in Canyon (PSP_009342_1725)」で、2008年7月24日、MROの高解像度カメラ「HiRISE」によって撮影されたもので、今週初めて公開された。
画像の中央に崖崩れのように場所があり、そこを拡大すると、モノリスに似ている一枚岩が写っている。「これは人工的に作られたものだ」、「モノリスは神の遺産だ」などの噂はウェブサイト「ルナー・エクスプローラー・イタリア」から始まり、オカルト支持者の間で、世界的に広まったという。
以前、火星探査機バイキングによって撮影された画像に、人の顔に見える岩の「人面岩」が話題となったこともあるが、結局、マーズ・グローバル・サーベイヤの観測によって、それはタダの岩山であり、人面に見えたのは単なる偶然だと否定された。
今回の岩についても、HiRISEの責任者で、アリゾナ大学のアルフレッド・マッキュアン(Alfred McEwen)氏は、「地球や火星、他の惑星にも、このような四角い岩石は多くあるよ」と冷静に分析している。
なお、NASAはこの件についてコメントしていない。】

●米国の火星面上の探査機「オポチュニティ」は火星で最大の隕石を発見した
http://www.sorae.jp/031006/3212.html

一方、もう一台の火星探査機「スピリット」は「トロイ(Troy)」を通過途中で、車輪が柔かい土に埋まり身動きがとれなくなった。現在、脱出の努力が続けられている。(下記は同ページよりの抜粋)
http://www.sorae.jp/031006/3188.html

【スピリットは5月に「トロイ(Troy)」と呼ばれる場所を通過する際、車輪が柔らかい土に埋まり、身動きが取れなくなってしまった。運用チームは約2ヶ月間にわたって「トロイ」の土の成分を分析し、似たような土を作りあげ、脱出させるためのシミュレーション試験を7月から開始した。
約1ヶ月間にわたって試験を行い、運用チームは様々な脱出方法を試し、今週は上り坂で、カニのように、横ばいにスピリットを数メートル進めることに成功した。】

火星探査は、ロシアや中国、それにインドも探査機を送る計画を進めていて、今年の10月に打ち上げる予定だったロシアと中国の探査機が再組み立てのために延期されて、2011年に打ち上げられて火星に到達するだろうと予測される。

日本の火星探査はまだ先の話ですが、来年2010年の「はやぶさ」からのサンプル回収とか金星探査機(あかつき)の打ち上げが控えているので、そちらの成功を祈るばかりです。

日本も、ロシアの火星探査機に火星探査衛星を運んでもらう中国にならって、米国のロケットで打ち上げてもらい、米国の宇宙船で火星まで日本の探査機を運んでもらうのが良いと考えます。

植木淳一

2 件のコメント:

Po さんのコメント...

火星はやはり興味深いですね。

Unknown さんのコメント...

火星は、おそらく地球人類が最初に到達する惑星となるでしょう。