2011年7月10日日曜日

★事故原発処理にロボットを!!

暑い日が続きますが、皆様、お元気でお過ごしの事と思います。

今回の原子力発電所の事故は、私のような素人の知識を向上させてくれましたし、色々な教訓となりました。
しかし、日本のロボットがもっと役に立つと思っていたら、やはり外国製のロボットが当初は活躍しましたね。また、事故時に対応する機器の実用度もチェックできました。

今回の原発事故の起きた時点で、日本は原子炉の事故に対応した実用的なロボットを開発をしていなかったことが悔やまれます。今後は、外国製に劣らないロボットを装備することを提言したいと思います。さらには、より事故現場に対応できるロボットの開発です。(本気になって開発してほしい!)

こうしたロボットたちは、人間と違って高濃度の放射能中でも活動できるので、今まで不可能であったことが可能となります。たとえば、原子炉の解体工事が出来るくらいのロボットを開発することでしょう。

あるいは核燃料の供給穴からもぐりこんで、底にある破砕した核燃料を回収してくるロボットが考えられます。そのようにして回収した高濃度放射性物質を、ロボットを使用して輸送用の入れ物に封印し、トラックに積み込むわけです。
これで人間がトラックを運転して安全に運べないようであれば、さらには、無線誘導のトラックを遠隔操作で移動させて、再処理工場へと輸送するような方策を考えればよいのです。また、現地に再処理工場の簡易版を作り、そこで、核物質の処理をすることが考えられます。

そうしたロボット群があれば、事故原子炉を長期間(何万年も? プルトニウム242の半減期は37万6千年、プルトニウム239は2万4千4百年、ウラン235は7.13億年)棺おけ状態にしないで、メルトダウンした燃料や高濃度の放射性廃棄物を取り出して、再処理工場へ移して処理することができるはずです。
(★放射性物質の「半減期」は、放射能が半分に減る時間のこと。半減期の二倍の時間をかけると四分の一に放射能が減る。)

これは今から開発しても間に合うはずです。
そのように、今後は日本の工業技術を生かした原子炉対策を行ってゆくべきではないかと愚考いたします。

現在、毎日のように原発現場で対策に従事されている方々のご苦労が報いられ、ご健康の維持がなされる事を心より願う次第です。

植木淳一

5 件のコメント:

Po さんのコメント...

事故が発生したときの対策、また通常時でさえ、作業員の方の健康を軽視してきた事が露呈しました。
想定される有害物質の後始末の技術を万全に開発してから、稼働してもらいたいものです。

自分も含め、これまでの一般の人の関心の薄さにも問題がありました。

Unknown さんのコメント...

確かに原発は、一般人の目に触れにくい所で活動しているものですね。
また、これにより核兵器が作れるので、秘密の部分も多いと思います。
しかし、この事故を教訓として、これからはそうした部分にもできるだけ一般人の目が行き届くようなシステムを行政側が構築してほしいと考えます。

福祉行政で、「ゆりかごから墓場まで」という言葉がありますが、原子力に関しても、同じように放射性廃棄物を安全な形で廃棄できるようになってほしいです。

Unknown さんのコメント...

放射性廃棄物や使用済み核燃料の廃棄方法として、7月31日の毎日新聞の三面(総合)に、フィンランドの最終処理場の話題が掲載されていました。
この施設は「オンカロ」といい、オルキルオト島の中央部に設置される「地下収納施設」で2020年から稼動する予定。
保管は円筒形の「キャニスター」と呼ばれる容器に使用済み燃料を詰め込み、地下430mへ収納する。この施設は地下430mへの竪穴と螺旋系の運送穴があり、その430mの深さで横穴が何本も堀られている。その横穴に5m間隔で竪穴を掘り、そこにキャニスター筒を1本づつ収納する。キャニスターは直径役1m、長さ4.8m、外筒の銅の厚さは約5cm。この筒の中に放射性物質を分割して入れた鋼製の「格納容器」が挿入される。この深さが妥当なのかどうかの議論があり、ある学者は深さ1000mまで掘るべきだという。この施設には最大1万二千トンの核廃棄物が収納可能ですが、この施設は2120年に一杯となり、その後は施設全体をコンクリートで密閉するという。半減期2万四千年のプルトニウムなどが無害になるまで十万年もの時間をかける必要があるので、この施設もそれだけの間密閉される。
それまで人類が生き残る保障もないので、後は神のみぞ知るという次第。しかし、モグラや狸が穴を掘ってこの施設に穴を開けたなら、その後はどうなるのかわからない。(^^)今の人類は、可能ならば未来の生物たちへ負の遺産を残さないよう努力しなければならないと考えます。

植木淳一

Unknown さんのコメント...

★有効な核廃棄技術に「懸賞金」をかけ募集しよう!!

今考え付いたのですが、国や原子力開発機構は、放射性物質の安全な処理方法に関して「懸賞金」をかけて、募集すべきではないかと考えます。もっとも有用な廃棄方法や無害化技術を考案、開発した者に「百億円」の賞金をあげるというわけです。二番目や三番目にも数億円から一億円の賞金を上げるのも良いと思います。こうしたお金は人類と地球への貢献賞として高くは無いと思います。

植木淳一

Unknown さんのコメント...

●放射性廃棄物の埋蔵施設は福島原発の周囲に作れるだろうか?

こうしたことを書くと、福島の実家に戻りたい方々からは非難を受けるかもしれません。
しかし、原子力を使っている間は核廃棄物がでるので、その処理施設(埋蔵場所)が必要となります。
また、そうした危険な物質は、地下深くに埋めるとは言え、引き受ける自治体は少ないでしょう。
ところが福島第一原発の周囲には、人の住めない場所がすでに沢山出来ています。そして国は、住めなくなった土地の住民に様々な補償を与えて立ち退きを行うでしょう。その跡地は、結局、何のためにも使用できないと考えられるのです。
もちろん、特殊な化学薬品を用いて放射能物質の除洗を行えば、ある程度の放射能の低減化は望めるので、何かの用途に使用することは可能です。しかし、金銭がかかるので、広い面積を除洗することは不可能です。
大体この廃棄施設は地下深くに建設されますので、その工事を行う上で地下からの土砂の捨て場も必要となるわけです。
こうしたいくつかの条件を満たしているのが、福島原発近くの住民が避難した地域なのです。その地域の地下に、この核物質埋蔵処理施設を建設することが考えられます。
この対象となる土地は広いので、かなりの規模の施設が将来的にも作れると思うのです。

植木淳一