2008年8月16日土曜日

祝>北京オリンピック開催

チベットのデモとか、聖火リレーへの抗議など、ちょっとした混乱が続きましたが、北京オリンピックも無事に開会式を終わり、既に大会も半ばを過ぎました。
開会式の演出担当は中国の誇る映画監督のチャン・イーモア氏で、美しい芸術的な演出は、なかなか見ごたえの有るものでした。開会式は中国の太鼓の舞からはじまり、巨大な巻物から紙や墨、版画印刷、羅針盤の発明から大航海時代などの歴史的な出来事の説明が、巨大な巻物型ディスプレーや登場人物達の演技でなされました。また大勢の人達が一枝乱れぬマスゲームを展開し、無数に打ち上げられる花火が式を華やかなものにしています。こうした演出を見ていると、中国のこの大会へ賭けた意気込みが感じられました。

会場中央に設置された巻物には、絵が流れていましたが、これは全体が巨大なディスプレーになっているのです。それで、絵や文章が、巻物を手繰るように流れて行く。結局、パソコンのディスプレーに似たものが、そこに設置されていて、そのディスプレーに絵や文章が映し出されているわけです。巻物の巻いた部分の棒状のディスプレーも作成しなければならないので、大変だったでしょう。参加国数は史上最多の204ヶ国だといいます。私は選手団の入場行進の終わりまで見ていて、眠くなり寝てしまいました。あとで、聖火への点火部分を見ましたが、あの高さにつり上げられて行うことは、誰もができることではないと思います。

オリンピックは、クーベルタン男爵の提案ではじまりました。スポーツを通じて世界の人達が相互親善や交流を行い、世界平和に役立てようとする事業です。オリンピックのマークは五つの輪がつながっていますが、この輪は地上の五つの大陸を表しています。つまり地上の五つの大陸の人々が互いに手を取り合い連なるという理念を意味しているのです。

様々な凝った嗜好を盛りこんだ、中国初のオリンピック開催に、成功への祈りをこめて乾杯を捧げたいと思います。

植木淳一 2008年8月16日

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