2009年3月10日火曜日

★「都市一つ壊滅したかも」小惑星あわや激突…豪学者が観測

★「都市一つ壊滅したかも」小惑星あわや激突…豪学者が観測

 【ブリスベーン=岡崎哲】3日未明、直径30〜50メートルの小惑星が地球の近くをかすめていたことが、オーストラリア国立大学の天文学者、ロバート・マクノート博士の観測で分かった。
 最接近時には地球からわずか約6万キロの距離で、博士は「衝突していれば1都市が壊滅するところだった」としている。
 地元メディアによると、同博士は2月27日、200万キロ以上離れた宇宙空間に時速3万1000キロもの速度で地球に向かって来る未知の天体を発見し、軌道を計算したところ、太陽の周りを1年半かけて公転する小惑星だった。この小惑星は3日午前0時40分(日本時間2日午後10時40分)に地球に最も近づき、その距離は、月との距離(約38万キロ)の6分の1弱に当たる約6万キロだった。
 この小惑星の大きさは、1908年にロシア・シベリアに落ち、2000平方キロの森を焼き尽くしたものに匹敵したという。
 地球への再接近は100年以上先になる見込み。
 国立天文台の入江誠・広報普及員の話 「小惑星と地球との距離が6万キロ・メートルというのは、宇宙の距離としてはものすごく近い。小惑星がここまで地球に接近するのは珍しいことだ。地球に衝突せずに通過してよかった」
(2009年3月6日12時29分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090306-OYT1T00518.htm
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●●新たな「希望」!!
★2025〜30年に有人月探査…政府構想素案

 政府の宇宙開発戦略本部(本部長・麻生首相)は6日、2025〜30年に日本独自で人間を月に送る有人宇宙探査構想を有識者からなる同本部専門調査会に示した。
 日本が得意とするロボット技術と有人探査を組み合わせ、独自性のある宇宙探査の実現を目指す。
 今後の専門調査会での議論を踏まえ、5月にまとめる宇宙基本計画に盛り込む内容を詰める。
 同本部が示した素案では、2020年頃にロボット技術を生かした無人の月探査を行い、その上で有人探査を行うとした。しかし、6日の専門調査会では、数兆円ともされる費用など問題点の検討には至らず、4月の調査会で改めて議論することになった。
 政府はこれまで、独自の有人宇宙計画に消極的な姿勢を示してきており、現在は国際宇宙ステーション(ISS)への参加など国際協力が中心になっている。今回の素案は、従来方針から転換する内容だが、費用以外にも、有人活動による人命の危険への対応など課題は多い。(2009年3月7日19時35分読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090307-OYT1T00762.htm

p.s. この話は遅きに過ぎたかもしれません。しかし日本が技術立国を目指す以上、中国が将来行うだろう「有人月面探査」との競争に参加していないと、未来には、米国やEU加盟国だけでなく、中国やインドからもはるかに遅れている国と思われる可能性があります。
  現在のところ、この開発に要する費用が膨大ですが、イオン・ロケットエンジンを拡張強化した廉価で宇宙を旅行できるような宇宙船など、新たな技術に期待したいところです。
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★月面有人探査、25−30年に 政府構想「基地を建設」(日経ネット)

 政府の宇宙開発戦略本部は6日、今後の宇宙政策を検討する専門家会合で、将来の有人宇宙開発計画の素案を示した。当面は月に重点を置き、2020年ごろにロボット探査を実施したうえで、25—30年ごろに本格的な有人月面探査に移行するとしている。有人月面探査は研究機関が検討しているが、政府レベルでの構想は初めて。
 同本部は宇宙政策の方向性を示す「宇宙基本計画」を検討している。同本部の豊田正和事務局長は会合後に開いた記者会見で「(5月にまとめる宇宙基本計画に)何らかの形で盛り込むのが今の方向性だ」と話した。
 素案によると、第1段階として、20年ごろに無人探査機を月面に軟着陸させ、日本が得意とするロボット技術による探査を実施する。月面に科学探査拠点を建設する準備を行う。第2段階では、25—30年ごろに科学探査拠点を活用、人とロボットの連携による本格探査に移行する。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090306AT1G0603906032009.html

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