2010年1月30日土曜日

●食料自給問題を考える

これはホームページなどにも昔、書いたのだけれど、日本の食糧自給率が四割くらいだという。
このこと自体は現時点でさしたる問題はない。つまり不足分の食料は外国から輸入しているからだ。またそれらの食糧の一部は日本では生産ができないか気候などの関係で生産量が少なく、重要が多いために不足するので、やはり外国から輸入しなければならないものがある。

以下は、そうした細かなことは抜きにした大雑把な話である。

● 日本に食料危機は訪れるか?

今は米国が経済的な危機に瀕している。それで米国の問題は対岸の火事ではなく、やがてはその経済的恐慌が日本にもやってくる恐れがある。(しかし昔と違い日本の貿易相手国は中国が最大なので、過去の影響の半分以下ですむ可能性がある。)おまけに地球温暖化という地球規模の問題が進行中で、将来、ホピインディアンの予言者たちが予言したような食糧危機に陥らないとは言えない。

それだからと言うわけではないが、食料も十分に自給できない国が、いつまでも安泰で成り立つわけはないと思う。

たとえば戦国時代の大名達は、何はなくても食料(米)の備蓄を心がけた。つまり食料が底を尽くと兵隊達が動かない(逃げてしまう)ので戦いはできないからだ。また、国の食料の生産量(加賀百万石などという石高{米の生産単位}をいう)が国の力を決めていた。

しかし、こうした基本的な国の成り立ちを現代ではある程度無視できることは、国際貿易とお金の力(食料の購買力)のためである。

現在の日本は、まだ食糧を外国から購買できる力があるが、いつまでそれが続くかだ。昔、トイレットペーパーの買いだめ騒ぎがありパニックが起きたが、食料でそれが起きたらただではすまない。その騒ぎを防止するためには食料の自給率を高めることが必要となる。

米国やフランスなどは食料の輸出国である。米国などは、品種の改良のためと将来の気候変動にも耐えられるように、世界各地から植物の種子を集めて保管しているそうである。

● 日本の食料自給案

さて、日本で食料を100%自給できるためには何をすればよいだろう。以下のような方策を考えてみた。

1.日本各地の耕地の開拓と食糧の増産
2.農協や農家を半官半民型「農協株式会社等」にして会社員として給料を払う。
3.政府がこの「農協㈱」を運営し、国民に必要な食料を100%生産する。
4.必要な経費は国庫負担とし、食料の売上金を運営費に当てる。
5.漁業も似た組織をつくり「漁業㈱」をつくり運営する。
6.食品加工会社も似たような組織化を行い、将来は農協㈱や漁業㈱に合併させてゆく。
7.上記の㈱の生産品はスーパーなどで一定の手数料を払い委託販売してもらう。

日本国民が一人当たり食費をどれくらい使っているかはわからないが、例えば1か月4万円で食べているとしよう。
そうすると、1年間に一億人では、月4万円×12ヶ月=>48万円/年(48兆円/年)だから、米や野菜がそのうちの3割だとすると、48兆円×0.3=>14兆4千億円のお金(から販売委託分など諸経費を引いた分)が「農協㈱」に入ってくる。
これが「農協㈱」の収入である。これで、日本人1億人の米や野菜の食糧生産を一手に引き受けてもらうというわけである。農家は社員として給料をもらうから、生活は安定するので文句はないだろう。農地は賃貸で「農協㈱」に貸せばよいから、そこからも賃貸料金が入る。

農協㈱は、会社が破綻しないような食品の販売価格の設定をすればよいだけである。漁業でも似たようなことをすると、水産物に関する「漁業㈱」ができる。

昔、家の近くの畑に、ニンジンが山のよう積まれ、捨てられているのを見たことがある。
生産が過剰になると値段が下落するので、出荷しないで生産物を捨てていたのである。しかし新たな「農協㈱」ではそんなことはしないで済むようになるはずだ。おまけに過去の消費実績から計画的に生産をしてゆけば無駄が省けてくる。

これら生産に必要な労働力も、株式会社の社員として一人前の給料がもらえるようになれば、いくらでも集められるはずである。

また、それにより雇用がある程度増える可能性が大です。さらには農家の後継者問題も解決です。また、生産に必要な未開発耕地も、日本にはまだ十分にあると考えてよいと思う。

● 付加的問題

現在、日本の食糧の何割かは残飯として捨てられているという。
これが本当なら、食料の生産は130%くらいを目標としなければならないだろう。もちろん生産過剰となれば、備蓄にまわすとか、食料がほしい外国へ売ればよいだけである。

★ まとめ

上記のような方策で、日本でも食糧の自給や余剰生産は十分可能と考えられます。うまくすれば、外国へ食料を売って外貨を稼ぐことも考えられます。

とにかく、仕事がなく給料が入らないとかも問題ですが、食糧不足による社会的パニックからの生活不安だけは起こしてほしくないものです。そちらは大多数が影響を被り、どうしようもない事態が生じるからです。

植木淳一

5 件のコメント:

Wood さんのコメント...

日本の食料自給率は先進諸国の中でも低い。
この傾向は、日本人の食生活の変化がもたらしたものだとされているが、美容と健康のために、再度、食生活を健全なものに変化させてゆく努力が必要だと思います。

●食料自給率(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9F%E6%96%99%E8%87%AA%E7%B5%A6%E7%8E%87

Wood さんのコメント...

日本の穀物自給率は28%となっている。これは、173カ国中124番目(2002年時点)となっている。

Po さんのコメント...

日本人全体の精神バランスの為にも農業人口がもっと増えると良いと思います。
増加する耕作放棄地を別の新しい作物で再耕作している地域もあるようです。

Wood さんのコメント...

昔から「土に親しむ」のは良いと言われてきましたね。たしかに、ゆっくりとした植物の成育を見つめ続けるのは良い事かもしれません。

また、子供の頃に体験した日のあたっている土に触った時の暖かな感触は、今も懐かしく特別な思い出として残っています。いわゆる大地の温かさとでも言うものでしょう。母なる大地という言葉もあります。地球を手や素足などで触り、感触として感じるわけです。

しかし日本の農業はいろいろな問題を抱えているのが現状です。
下記のリンク先にはそれらの問題が端的に示されていると考えられます。

1.安い海外輸入品に押されて国内産物が売れない。
2.農業従事者の高齢化が進んでいる。
3.農業後継者がいない。
4.小作専業農家は生活できない。
  等
●これでよいのか日本の農業
http://www1.ocn.ne.jp/~kantaro/s2nougyo.htm

●日本の農業の実態とこれからの課題
http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~tetsuta/jeps/no2/hirai.pdf

●現代の農業の問題
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3449298.html

Wood さんのコメント...

前記の考え方を、一部訂正しないといけない部分がありました。よろしく願います。

★世界の人口増加に比較して、世界の食料生産と供給は増大して必要量を追い越し、十分な量に達しているという図解説明がある。これは食料の供給に不安が生じないという根拠になる。

●食料自給率向上の罠
http://www.farm-biz.co.jp/images/pdf/nogyokeieisya_200903.pdf

★食料自給率は、分母を国民一人当たりの健康維持できるカロリー値として計算すべきだという提案。分子は、国内の食料生産量(カロリー)。
この計算方法だと、現在の日本の食糧自給率は約55%となるそうだ。

●インチキ食料自給率にだまされるな
http://www.farm-biz.co.jp/images/pdf/nogyokeieisya_200810.pdf
植木