2010年4月15日木曜日

●日本初の金星探査機「あかつき」の打ち上げ迫る!!

日本初の金星探査機「あかつき」の打ち上げが迫っています。
http://www.stp.isas.jaxa.jp/venus/
来月の5月18日には、日本の金星探査機「あかつき」が種子島からH2ロケットを使って打ち上げられます。
日本初のこの金星探査機は、金星大気の気象を調査する目的で打ち上げられるもので、5つの金星大気調査用の測定装置を搭載しています。

金星大気は全体として、雲の観測から自転方向に時速360kmという高速度で動いていて(スーパーローテーションという)、何がその原因なのか興味が持たれています。つまり金星の自転は地球と逆で非常にゆっくりしています。こうした遅い自転なのに上空では高速の風が吹いている原因を探ることが探査目的のひとつなのです。また、金星大気の非常に高いところ(65kmくらい)にまで雲があることもわかっています。これらは地球と異なる点でしょう。
金星大気の構造とあかつきの探査
一方、地球の大気でも、成層圏には時速100kmを越える「ジェット気流」があります。これは成層圏の中緯度にある局所的な流れですが、地上から見た速度になります。しかし、地球外から見るとこれに地球自転速度(赤道上で時速1660km)が加算されるので、非常に早い速度になります。また、金星の大気は高温だと考えられていますが、地球の大気でも、高度80kmから800kmにある「熱圏」と呼ばれる大気層では、温度が1000度に達するそうです。
こうした地球との比較により、金星上で起きている大気現象の解明が進むものと期待されます。
かつて日本の宇宙開発技術陣は、その優秀な腕前を「かぐや」で披露しました。そのために、今後「あかつき」が金星上空で何を発見するのかに興味が持たれます。
http://www.jaxa.jp/article/special/explore/imamura01_j.html
そして、今後の宇宙での日本の果たす役割に期待したいものです。

●金星の大気(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%98%9F%E3%81%AE%E5%A4%A7%E6%B0%97
●地球の大気
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%AE%E5%A4%A7%E6%B0%97
●熱圏
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%B1%E5%9C%8F
●金星探査機「ベネラ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%8D%E3%83%A9%E8%A8%88%E7%94%BB
●「ベネラ」からの金星表面の写真
http://kiti.main.jp/Wakusei/linkp0121.htm
http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/venus_probes.html



★グラフの横軸の温度は絶対温度なので、{273.16度K}が{〇度C}。

植木淳一

3 件のコメント:

Po さんのコメント...

成果が楽しみですね。
お写真、木々の枝ぶりが躍動感があります。

Unknown さんのコメント...

金星探査は日本では初めての試みです。
まず「あかつき」が金星にうまく届いてほしいのと、月探査衛星「かぐや」のように立派な探査を行ってほしいと思います。
写真の上の方は光の具合が良かったようで綺麗な印象になってますね。

植木淳一

Unknown さんのコメント...

★★金星探査機「あかつき」打ち上げ延期
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「あかつき」は21日午前6時58分打ち上げへと延期されました。
打ち上げの模様はJAXAテレビなどで見れます。