2010年8月25日水曜日

●地球以外に生命は存在するのか?

最近、「アストロバイオロジー」(岩波書店)を購入して読んでいます。これは「宇宙生物学」というべきもので、同名の書物も販売されています。
20世紀から行われた科学者達の努力は、宇宙に生命の基本的な物質が満ちていることを発見しました。つまり、生物の基本であるたんぱく質の元になるアミノ酸群や有機物などです。しかも、それらの物質は自然の状態で、ある条件が満たされると、自動的に製造されるらしいのです。

★2005年7月、「テンペル第一彗星」に衝突した米国の「ディープインパクト」探査機は、同彗星核に水分や有機物が存在していることを発見しました。
http://www.naoj.org/Pressrelease/2005/09/15b/j_index.html
http://www.astroarts.com/news/2005/07/13deep_impact/index-j.shtml
また、太陽系に存在している小惑星群にも、地上に落下した隕石の中にある「炭素質コンドライト隕石」に似たスペクトル(C型)を持つものが沢山(小惑星の75%)あることが知られています。この「炭素(C)質コンドライト隕石」の代表的なものに「マーチソン隕石」がありますが、科学者はこの中から「糖」や「アルコール化合物」を発見したと発表しました。(2001年12月20日。NASAニュース。同日付、雑誌「ネイチャー」参照)
http://www.nasa.gov/centers/ames/news/releases/2001/01_106AR.html
http://www.planetary.or.jp/HotTopics/topics100505_2.htm
★現在の天文学では、こうした小惑星や彗星核が集まって、地球のような惑星が創造された、という説が一般化しています。となると、地上に生命の基本的な物質が元々あっても不思議ではないのです。そうなると、生命が偶然に地上で創造されたとする従来の説に変更が迫られることになります。
【火星からの隕石に生命の痕跡?】
http://www.venus-association.com/v-blog/2009/11/post-100.html
http://www.astroarts.co.jp/news/2001/02/27mars_life/index-j.shtml
http://www.astroarts.co.jp/news/2000/12/19mars-life/index-j.shtml
★上記ページからの転載★
【2000年12月19日 Spaceflight Now News (2000.12.14)】
1996年に火星起源の隕石「ALH84001」に火星の生物のものと思われる痕跡が見つかったというセンセーショナルな発表がなされたのは記憶に新しいが、この痕跡が火星生物のものであるということを強く支持する新たな論文が発表された。
今回、Kathie Thomas-Keprta氏 (ロッキード・マーティン社/ジョンソン宇宙センター) を中心とする研究チームが『Geochimica et Cosmochimica Acta』誌の12月号に発表した論文によると、重要なのは磁鉄鉱 (Fe3O4) の特殊な結晶の存在であるという。
この磁鉄鉱の結晶は、1996年の発表で微生物の痕跡とされた炭酸塩の粒の中に見られるもので、長さ10ナノメートル~200ナノメートルの直線状の構造をしている。論文によると、これは、地球に生息する「MV-1」と呼ばれる種族のバクテリアが体内で生成するものと酷似しているという。
また、磁鉄鉱そのものは地球でも無生物的なプロセスで自然に生成し得るものだが、ALH84001に見られるような構造の磁鉄鉱の結晶は、無生物学的なプロセスで自然に生成されることはあり得ず、また現在のところ人工的に生成することにも成功していないということだ。
論文の共著者のひとりであるSimon Clemett氏は、こう語っている。「火星は地球より小さく、惑星としての進化は急速でした。よって、磁鉄鉱の結晶を作り出すバクテリアは、火星においてひじょうに早期に生息していたのかもしれません。」】

★地球の創生時は、微惑星が沢山衝突・落下して地上は熱エネルギーにより灼熱で高温の状態でした。そのために金属は溶けて地下に流れ落ちて堆積し、地球の「核」をつくりました。やがて、そうした創造が一段落すると地上は次第に冷えてゆきましたが、その途中で、地表のガスや水分が高温や雷、太陽からの紫外線による化学変化を起こし、有機物やアミノ酸群、核酸塩基群を生成しました。
やがて、様々な触媒の作用をする粘土の表面などで、それらの分子群が結合して、より大きな分子群(たんぱく質や核酸、分子量の大きな有機物など)を生成してゆきました。最後にはRNAなどの高分子ができたのです。これら一連の発展を「化学的進化」と呼んでいます。

地上では、さらに「リン脂質」が集まって膜をつくり、その中に酵素としての「たんぱく質」が入った原子的な細胞ができました。また、酵素としての作用をもつRNAができて、それがリン脂質の膜の中に取り入れられると、初期の生物としての活動ができる細胞となりました。現在でもウイルスなどは内部のRNAだけですべての活動を行っています。やがて、DNAをもつ原核細胞ができ、それが真核細胞へと進化してゆくのです。

前記の「化学的進化」に関しては実験で証明されていますが、そこから細胞の進化に至る道程に関してはまだのようです。とにかく、宇宙空間でも創成期の地球と同様の過程が起きているとすると、宇宙にも生命の基本的物質が満ちていることになります。このように宇宙の中には、地球の他の生命圏が存在するかもしれないという、ささやかな可能性があります。

植木

5 件のコメント:

Po さんのコメント...

やはり宇宙には炭素系の地球型生命に限っても
満ちあふれていると
推測せざるを得ないのではないでしょうか。

Wood さんのコメント...

そうですね。
私の個人的な印象では、各種の原子群は、創造されたときすでに、ある特定の条件下で生物を形成するように作られていたのではないかと思います。

地球のような惑星上では、「化学進化」により創生時とか深海の海底熱水噴出孔などで、様々な生命の元になる分子群が作成されました。
また、その生命の材料から細胞が形成され、やがて「細胞進化」により植物とか様々な生物が生み出されました。そして大気に現在のように酸素が満ちたのです。
ですから、宇宙には生物が存在する場所があちこちにあるのではないかと想像しています。
これはあくまでも個人的な考えですが。

植木

http://www.s-yamaga.jp/nanimono/seimei/seimeinotanjo-01.htm

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E5%91%BD%E3%81%AE%E8%B5%B7%E6%BA%90

http://subsite.icu.ac.jp/people/yoshino/EvolutionBio.html

「とんでも本」には、人類は宇宙船で地球にやってきたという話が書いてあります。人間に関しては、そういう特別な話があるのかもしれないと思ってます。でも地上の人間は、そうした歴史とか文明を失ったあわれな存在になってしまったようですが。きっと戦争や抗争をやり過ぎたのかもしれませんね。

Wood さんのコメント...

<祝>
別の話題になりますが、「はやぶさ二号機」のプロジェクトが決定されましたね。2014年に打ち上げられるそうです。目標は炭素質コンドライトに似たスペクトルを持つ「C型」小惑星です。どのような結果が出るのか楽しみです。

でも、こうした小惑星探査は、あまり一般受けしないかもしれません。
他に「かぐや二号機」を月面に着陸させて、ローバーで月面上を動き回り周囲をハイビジョン撮影すれば、先の「かぐや一号機」とともに月面ツアーDVDが完成するのです。こちらのプロジェクトはどうでしょうか。
「かぐや」の時には、「はやぶさ」の帰還時のような騒ぎと、海外からの注目、さらには期待感が続いていたように感じました。

国威高揚という」べきなのか、こうした無駄使いとも思える資金の支出も、夏祭りとか花火大会と同様と考えれば、ある程度は許容されるものと考えます。

いずれにしても、十年先くらいのことになるでしょうから、1年あたり十分の一の資金のように考えると、まだましな事だと思います。

ついでに、未来の話ですが、人間衛星船の打ち上げとか、火星探査も行って欲しいと考えます。

植木

Wood さんのコメント...

●火星からきた(?)生命の痕跡がある隕石を展示!
 東京大学:火星研究の最先端を紹介展示
 「ウソカラデタマコト」展 10月30日まで
http://sankei.jp.msn.com/science/science/100802/scn1008020802002-n1.htm

Wood さんのコメント...

<ニュース>より
●目指せ火星への有人飛行
http://sankei.jp.msn.com/science/science/100906/scn1009060812004-n1.htm