2010年12月2日木曜日

●来年は日本の「航空百周年記念」&「あかつき」金星到達まじか

ついに今年も十二月となり、残すところあと一ヶ月を切りましたね。
「上海万博」も終わりを告げ、広州の「アジア・スポーツ大会」も終わりました。
国際的に人々が集いあい楽しめるのは、観光や交易に関する祭典とスポーツ大会や美術・芸術の集いにお祭りでしょう。今後も世界の平和を祈る次第です。
それにしても最近は、日本周辺でいくつかの紛争が起きましたが、やはり争いはこの世界には付き物なのでしょうか。
今年春には鎌倉の鶴岡八幡宮の「大銀杏の木」が強風で倒れました。このときに何か不吉な予感が走ったのです。しかし、今では大銀杏の木も移築され、そこから若枝が生え始めたということで半ば安堵している次第です。

さて、前にも書きましたが、日本の犯罪は、その9割強がお金と異性問題が原因だといいます。これはどこの国でも同様ではないでしょうか。
そうなると、世の中から犯罪を減少させたり撲滅するには、皆がお金と異性に満足すれば良いという論理ができます。今の世界の人々には、愛情や物資が不足しているのでしょう。あるいは、それが不足すると困るという恐怖心が根強くあるのかもしれません。しかし、それを万人に充足させるには相当な労力とお金、工夫が必要でしょう。たとえば物品の生産や流通をロボット化し自動化するにしても大変です。
それと、テレビや映画などで闘争やバイオレンス場面を極力少なくし、人々の間から闘争心を減らす必要があると思うのです。これらを言うのは容易で行うのは難しい部分があるのですが、世の中を楽園のようにするためには考慮すべきことではないでしょうか。さらに、このことは国際間の関係でも成り立つように感じられるのです。

★日本の金星探査機「あかつき」いよいよ金星到着!!さて、日本のJAXAが飛ばした金星探査機「あかつき」が12月7日に金星に到達する予定です。「あかつき」はどのような金星の素顔を見せてくれるのかが楽しみです。今月7日から注目したいところです。
●金星探査機「あかつき」のページ  http://www.stp.isas.jaxa.jp/venus/
●JAXAサイト http://www.jaxa.jp/projects/sat/planet_c/index_j.html

★さて、今年は「平城京遷都1300周年記念の年」でした。
日本の古代史には女帝が何人もいましたが、この遷都を行ったのも女帝(元明天皇)でした。平らな土地に、城壁のない街路と街によって縦横何キロにもわたる広大な都をつくるというアイデアを実行するには、日本中が平定され「平和」で「安全」な世の中でなければできなかったと思われます。平城京は、この前に造営された持統天皇(女帝)による「藤原京」と同様、日本の平和と反映の象徴でしょう。奈良では今年、多くの観光客達で賑わいを見せたものと思われます。
平城京遷都1300年祭りhttp://www.1300.jp/

★さて、今年は他にも、「日本人が飛行機で初飛行をしてから百年目の記念年」があります。これは、上野の国立科学博物館で日本の航空史を展示する「空と宇宙展」を開催しています。
●「空と宇宙展」http://sora-uchu.jp/index.html

また、これは不謹慎かもしれませんが、今年は日本のかつての戦闘機「ゼロ式艦上戦闘機:通称{ゼロ戦}」が出来てから70周年記念の年でもありました。(私はいかなる戦争にも反対します。)

★また来年は、日本人が製作した飛行機で、初めて日本人が空を飛んだ記念の年です。鹿児島県出身の「奈良原三次」氏は、大学卒業後海軍に入りましたが、少年時代から航空に関心を持ち研究をしたあげく、自費で航空機を製作しました。そして1911年5月4日に、所沢飛行場で「奈良原式2号機」を操縦して、高度4m、飛行距離60mの飛行に成功しました。その後は民間操縦士の養成に尽力しました。彼は男爵の爵位をもっていました。
それから百年後の日本の航空界は、ジャンボジェット機の行き交う飛行場がいくつも出来ていますが、不景気のあおりを受け低迷状態です。今後はどのような進展が見られるでしょう。

まだ今年は終わっていないのですが、来年はどのような年になるのか、あるいはどのようにしたら良い年となるのか、今から楽しみ(?)に考えたいところです。

植木淳一

6 件のコメント:

Po さんのコメント...

あかつきの金星到着楽しみですね。

Unknown さんのコメント...

そうですね。

Unknown さんのコメント...

金星探査機「あかつき」は、12月7日午前8時49分0秒に軌道制御エンジンを噴射し、金星周回軌道へ投入されました。以後は、予定された周回軌道への移行作業のために時間が必要となります。つまり何回か金星を楕円軌道で回りながら金星周回の円軌道に近づけてゆくわけです。詳細は、リンク先のページをご参照ください。
●金星探査機「あかつき」のページ
http://www.stp.isas.jaxa.jp/venus/

Unknown さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
Unknown さんのコメント...

今朝の新聞によると、金星探査機「あかつき」は金星の周回軌道に乗るために、エンジンの噴射をしました。しかし、このエンジンのスカートの部分がセラミック(焼物)でできていて(画期的な新製品)破損したらしく、船体に振動を生じて、途中でセーフモードに移行させられたようです。このため十分な軌道修正ができませんでした。結局、「あかつき」は金星周回軌道に乗ることに失敗し、現在、太陽を周回する軌道にあります。
しかし、この軌道を正確に計算した結果、6年後にまた金星へ接近することが判明したために、金星探査は6年後に行うようです。つまり「あかつき」による金星探査は6年後までお預けとなりました。

こうした長期にわたる探査は小惑星探査機「はやぶさ」の例があります。「はやぶさ」は2003年5月に打ち上げられて、小惑星到達後に様々なトラブルに見舞われましたが、必死の努力により復旧し、7年後の今年に、オーストラリアの砂漠へ見事に「回収カプセル」を届けました。
こうした奇跡的な物語を「あかつき」も見せてくれるのでしょうか。
いずれにしても、6年後の「あかつき」の活躍を楽しみにしましょう。

植木淳一

Unknown さんのコメント...

JAXAの金星探査機「あかつき」によると、金星の雲の頂部の温度は摂氏マイナス三十一度だそうです。(下記リンク先参照)

http://www.stp.isas.jaxa.jp/venus/

これが、「あかつき」の唯一の科学的成果と言えますが、かなりご立派な成果であると考えます。

ちなみに、地上の雲の雲頂の温度は、その雲により多少違いがありますが、下記のリンクには、摂氏マイナス十二度とマイナス三十度という値が掲載されています。

http://blog.goo.ne.jp/ta-san42/e/29efc7adcc507b5503a0941453496dd6

植木淳一