2011年2月9日水曜日

●世界的な食糧の高騰&G20会議

今朝、ある所から日本の食料事情に関するメールが届きました。

日本は食糧の自給率が先進国中ではかなり低いのに、残飯の量は世界一だというのです。またその残飯で何百万人かが養えるということでした。まことに残念な話のようですが、いつまでも現状が続けられるのか、また食料が安定供給できるのかという問題があります。こうした日本と世界の食糧問題に関しては、2005年の「愛知万博」でも展示がなされていました。

さて、今朝の新聞では、世界的に食料が高沸しているそうです。
朝日新聞の朝刊によると、国際的な食料価格の高沸対策により、はじめて世界20カ国(G20)の農業大臣会議が6月にパリで開催されることになったそうです。

国際連合食料農業機関(FAO)によると、穀物や肉類は02−04年の平均から2.3倍、砂糖は02−04年から4倍、大豆や小麦は2.5倍に跳ね上がったという。この原因として、オーストラリアの洪水など産地の天候不順、経済成長を続ける新興国家の食料需要の増加、投機マネーの流入が重なったためとされています。日本でもコーヒーや食料油の値上げが相次いでいます。
また、穀物市場は、原油などに比較して価格形成が不透明とも言われていて、G20の農相会合ではFAOなどと連帯して生産量や備蓄、需要の見通しなどの情報を性格に把握するための手法について議論する見通しだという。

また、干ばつを背景に、ロシアなどの生産国が小麦やトウモロコシなどの輸出を禁止するなどの動きも広がっていることから、輸出規制のあり方も検討するそうです。さらに、途上国の食糧生産を圧迫しかねない、外国勢による農地の乱開発を感失する仕組みづくりも議論するという。仏大統領は投機マネーへの規制に言及しており、18日から開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議で、食料価格安定についての問題意識を共有した上で、具体策の検討に入るという。

この会議の先行きは不透明だそうですが、こうした国際的会議が開催されること自体が、近い将来と未来の、大きな問題が見えてきたということでしょう。

世界的に見ると人口の増加はまだ続いていますが、食料の増産はなかなか追いつかない部分があります。また、食料の生産と輸出が出来る国と、輸入に頼らざるを得ない国など、それぞれの国の事情の違いがあります。それで本来は、その国の事情に応じて各国が手を打つべきなのでしょう。しかし、食糧事情に関しては国際的な事情が絡むのでなかなか解決は困難な部分があるようです。今回は国際社会で必要とされる対策に関しての討論がなされるわけです。

日本は食糧の自給率が4割くらいしかないので、当面、輸入に頼るしかないわけです。また、食の増産も簡単にはできそうにないから、米などは備蓄をすることを提案したいです。
米野備蓄は最低でも1年分、できれば3年分から5年分もあると心強いと考えます。しかし、古米や古古米など、味が落ちるといわれますが、その分農薬が薄くなるので体に良い面もあるのではないでしょうか。もちろん、そうした農薬を使用すれば良いという話です。
戦国時代の大名達も、平時は食料の備蓄に余念がありませんでした。現在、3か月分の食料備蓄しかない日本はどうなのか・・・議論が必要ではないかと思います。

植木淳一

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