2011年4月28日木曜日

■被災地の復興を祈る!  仮設「村」案

最近は大分暖かくなりました。そして天候も変わりやすくなったので、皆様どうぞお体にお気をつけて生活されてください。東北大地震で被災され避難生活を送られている方々には、心よりお見舞い申し上げます。

政府は仮設住宅を建設して、その方々に対応するようです。私はその具体的な案を知りませんが、まことに僭越ながら自分なりに「仮説住宅案」を考えてみました。(もしかしたら素人の妄想に近いものかもしれません)村人はここを拠点にして、村や町の復興作業に出かけてゆくわけです。

提示されている絵は、子供のいたずら書き程度の絵ですが、この「仮説村」のアイデアの大体の感じがつかめるかもしれません。
中央にある「食堂棟」がこの「村」の中央広場となっていて、普段は朝昼晩の食事が提供されます。これは学校給食程度のものでも、とりあえず十分ではないかと思うのです。栄養師がきちんと管理した献立でつくる食事が提供されるわけです。当初は食事だけでなく村全部が無料で提供されるのでしょう。もし村民が増えたら、30分おきにシフト制で食事をすると、220人×3回分=>660人くらいの人数が食堂として利用できます。(もうすこし大きい建物がよいかもしれません)

家や生活の拠点、仕事を失った方々が、日々生きてゆくためには、衣食住の充足が必要です。ここには、そうした最低限必要となる物資の供給が可能なように設定してあるわけです。そして村民達は、ここを拠点として、村や町の復興作業へとでかけてゆくわけです。各住宅はとりあえず2LDK(図中は間違えて4LDKと書いてある)の広さを設定してありますが、これで1~3人くらいまでの所帯に適用できます。もし必要なら、各歩道の脇に、より大きな広さの仮説住宅(4LDK等:4人~6人用)が設置できます。

また、この食堂棟では「村」会議などが開催できますし、そのままでも村民達の憩いの場として使用できます。また、机と椅子を取り払うと、かなりの広いスペースができるので、様々なイベントも開催できます。周囲には売店などがあり、開きスペースで小規模な床屋も開けます。さらに、休憩場ではテレビやインターネットなどを利用して情報収集をしたり、それから話題を話し合ったりと様々な利用が可能でしょう。
灰色の「歩道」は雪国を想定して設置したもので、全天候型の通路を考えています。つまり天井と壁・床があり、外で雪が降っても雨風の強い嵐の時でも、天候に煩わされることなく(暖かな廊下のような場所として)通行が可能です。

また、2LDKの仮説住宅が4件隣接しているブロックが、南北を走る中央歩道の両側に3個づつ設置され、全部で4戸×3×2×6列=>144戸の住宅が図中に描かれています。
全ての住宅が南を向いて開けた方向に建てられているので、日当たりは最高です。また、住宅間の間隔が広いので日陰の心配もありません。このスペースには畑が作れるので、ある程度、野菜の自給も可能でしょう。

全体を見ると、なにか縄文時代とか弥生時代にあったような原始的な集落の形態に近いような気もしますが、供給場所が中央の食堂棟に集中しているので、うまくすると人間関係がより親密になるような気もします。
設置方法を工夫すればもっと密集した集落が建設可能ですし、場合によっては食堂棟の上に高層階の集合住宅を作り、全体を鉄筋コンクリート作りにして、非常に密集した恒久的な共同体を作ることも可能です。思考すると様々なアイデアがでてくると思います。

しかし、今は被災した方々が一刻も早く健全な日常生活を取り戻せることを、お祈りするだけです。

植木淳一

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