2011年5月25日水曜日

■最近の話題 皆で知恵を出し合おう!!

 最近になっても相変わらず「福島原発の事故」関連のニュースが話題になっています。
 事故当事者の方々は、現地で大変な努力をされているようで、日本と日本人全体のためにも、うまく火消し役が完遂できることを祈る次第です。しかし、すでにセシウム137(半減期約30年)などによる放射能による汚染は、北海道から九州まで広がっているので、その拡散の速さと広がりには驚かされます。
 この事故は今後の人類にとって、大きな教訓となることでしょう。

 こうした事故で、原子力発電が脆弱で危険な印象がありますが、宮城県石巻市の牡鹿半島の突端にある、震源地に最も近い「女川原子力発電所」は無事であったことから、津波に襲われなければ大丈夫だったという楽観的な見方もできます。

拡散した放射能への対策

【集めて固め、地上に問題の起こらない地中深くに埋めるしかない】


 ところで、日本各地で放射能汚染の話題はありますが、雨が降り、地表に降った放射能物質が、下水を通じて集まる「汚水処理場」では、高い濃度の放射能が検出されているようです。

こうした放射能汚染物質は、特別な物質に吸着させて集め(下記に詳細あり)、ガラスで固化して、それを専用の保管施設として作られた地中深くの施設に埋めて保管する、というのが現在できる対処策となっています。

 これを利用して、耕作地の表土を剥ぎ取り、それを汚水処理と同じ方法で処理して「放射性物質」を集め、それを固化して専用施設に埋める、というアイデアです。

 こうなると、地下の施設がすぐに満杯になるので、それをさらに拡張して広くする必要があります。その工事により出てきた土砂を、剥ぎ取った地表に撒くか、すぐ下に埋めて不足した分を補うということもできるでしょう。

 また、耕作地などの地表に残る放射能に関しては、ひまわりなどを植えると、それが土中の放射能の95%を吸い取り、その除去(ひまわりを集めてきて乾燥固化し、土中深くに埋める)に役立つという話もあります。

独立行政法人 土木研究所(植物の重金属吸収能力を利用した浄化方法)
http://www.ceri.go.jp/contents/news/20110322.html
ファイトレメディエーション(植物を用いた地盤の浄化法)について
http://www.ceri.go.jp/contents/news/images/geppouNo646_2007.3_p42-44_re20110323-2.pdf

 個人的には、放射能を除去消滅させる方法を模索しています。
 たとえば、放射能を吸収して非放射性核種になる元素を利用できないかと考えるものです。あるいは、これと併用して、放射能線のアルファ線とベーター線を多層の高電圧電極板間を通過させてエネルギーを消滅させ、電気として吸収してしまう等の方法です。これができれば、放射性物質を強制崩壊(電弱理論がある:何か方法があるはず)させて早めに放射能を除去できるのではないかと思うわけです。
しかし、まだ詳細の具体的方法は完成していません。(これは私が専門家で無いことからくる制約です。)

 とにかく、非常事態はまだ続いているので、ここは全日本人と全人類の英知を結集して、無事に済む解決法を模索してゆく他は無いと考えます。

 皆様も、なにか良いアイデアがひらめいたら、ぜひ公表されて、この事態に貢献されることを期待いたします。

 植木淳一


20倍早く水がきれいに(汚水浄化に役立つ白い粉開発!!)
『金沢大学の太田富久教授らが、放射性物質で汚染された水を、能率的に浄化できる’白い粉末’を、1か月程度の間に開発し、話題になっている。(以下続く)』
http://www.fast-fasting.com/news_u5jMAunit.html

『現在、フランスのアレバ社に依頼している、福島第一原発の放射能漏れ事故による汚水処理も、この粉を使うと、20倍早くできるという。粉の成分や配合の詳細は、特許を理由に公開していないが、天然の鉱物と化学物質だとのことで、汚染水中の放射性物質を捕まえ、沈殿させるものだ。
 アレバ社のシステムは、1時間当たり50トンの汚染水を処理するが、この粉を使うと、20倍の1000トンが可能だという。アレバ社と、これだけの差がでる理由について、同教授は4月20日の時点で次のように説明している。

・沈殿のスピードと化学構造の違いがある
・これ以上の推測は、アレバ社による処理の詳細が不明のためできない

実用の日はもうすぐ来るか
 放射性ではないセシウムを、10ppmまでの濃度で溶かした水での実験では、ほぼ100%除去できており、放射性物質でも、同様の結果が得られるとの自信を見せているという。
 太田教授はこの凝集剤の考案を6年前から始め、2008年以降、鉄、マグネシウム、コバルトなどの重金属などに、実践的に利用しており、放射性同位体のヨウ素、セシウム、プルトニウム、ストロンチウムにも応用できたそう。この凝固剤を調整し、今回の放射性物質用に開発した。
 また、浄化の技術は、クマケン工業(秋田県)と共同で、汚染土壌用の浄化材を改良し開発されたものとのこと。実験では実証されているが、工業応用として、実際に利用されたことはまだない。同教授は、粉の開発が成功した際、東電と政府に採用を働きかけており、引き続き協議されているもよう。』

高濃度の放射能たまり水の対処法

http://ameblo.jp/kubota-hakase/entry-10844448550.html

『藤沢市の発表によると放射性物質の汚染が確認されたのは、市内2か所の下水処理施設、辻堂浄化センターと大清水浄化センターである。同じ神奈川県では、川崎市が17日に焼却灰から1kgあたり1万3200ベクレルの放射性セシウムを検出。横須賀市でも、焼却灰から同1万1970ベクレルの放射性セシウムを検出した。
この神奈川県の例だけではなく、5月23日には茨城県でも県内6か所の下種処理施設から放射性セシウムが検出されている。下水汚泥は1kgあたり87~674ベクレル。焼却灰は同1320~1万3365ベクレルの値となっている。東京都でも同様に高濃度の下水スラグの汚染が確認されている。
関東以外では、長野県諏訪市で金を含み売却予定であった溶融飛灰から1kgあたり約1000ベクレルの放射性セシウムが検出された。これにより、売却は中止となった。その他にも微量ながら山形県などでも検出が確認されている。
 既に放射線汚染された焼却灰などは、建材とし流通している事実があるとの報道もあった。尚、その建材の行方は不明であるとのことである。』

福島第一原発事故-下水汚泥、焼却灰の放射線汚染が全国に拡大、建材利用として既に流通か
http://jp.ibtimes.com/articles/18916/20110524/1306169321.htm

下水処理における放射能等測定結果(東京都・下水道局)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2011/05/20l5k100.htm

3 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

補足です。

 表題の記事にも書きましたが、下水処理場から大量の放射能汚染物質がでてくるということは、地表の他の場所から洗い流されて下水を通じて集まってくる、ということです。
つまり、一般の露天場所や建物表面に降った放射能は「雨」で流されて薄まる、ということでしょう。この事実は、これから梅雨を迎え雨ばかり降り続く日本にとっては好都合なことであります。つまりは、雨が降り続いて、放射能を洗い流して(放射能を減少させて)くれることを願うわけです。

【しかし、こうした下水処理場の汚染物質も最終的には集めて地下深くの保管所に埋没保管されます。】

 できれば、雇用確保の一助にもなるので、福島の山近くに「放射能物質の地下保管所」を何箇所か作ることを提言したいです。

自衛手段

 野菜なども、表面についた放射能は(ある程度)洗い流すことが出来ると考えます。つまり、体内に入る放射能は少しでも低いほうが良いのです。

 また、現在の環境にご不安の人達は、ご自分でガイガーカウンターを購入して、身の回りの放射能を測定されても良いと考えます。(ガイガーカウンターは「アマゾン」とか「楽天」、「ライブドアー」などで売っています。)

 またこの装置で、購入した食品や飲み物、水などの放射能を測定して、安全性を確認するのも一案です。高いものは食べない、飲まない、ということです。(内部被爆の回避)

 しかし、自然界には宇宙からも放射線が降り注いでいるし(背景放射能)、過去の原爆実験による「放射能汚染」があるので、もともとゼロではないのです。
 問題は、それよりどれくらい放射能の量が多いかによるのですが、人間の受けるダメージや危険性は、身の回りの放射能値が高いほど大きくなります。

 この問題は、個人で対処してゆくしかないと考えます。

放射能漏れ、どう予防どう対応 被曝対策Q&A
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38080

日本人は知ってはいけない
http://cosmo-world.seesaa.net/article/190586525.html

 皆様のご健康をお祈りいたします。

 植木淳一

Unknown さんのコメント...

●東北地方の復興活動に関して

これは一つのアイデアに過ぎないのですが、復興に関わる資金の低減効果もあると思えるのです。
その発端は、現在9万人とも言われる被災避難者達の内、35%(3万1500人)が生活のめどが立たないという新聞記事を読んだからです。その他にも、先行きの生活の不安を抱える人達も多いことでしょう。

日本国憲法の精神から言うと、そうした被災者の方々で生活が成り立たなくなった人達には、国が生活保護などの処置をする必要があります。しかし、そう簡単に援助を与えるわけにもゆかない人数です。必要な経費は年間で、31500(人)×12(万円)×12(ヶ月)=453億6千(万円)ですが、十年間で4536億円になります。この提案は、それを安上がりに行うものです。その骨子は、

1.国立公園の空いている土地に町を作り、移住希望者達の居住用に使用する。
2.開発に自衛隊の労働力を使用する。
3.国立公園の森林資源を利用して住宅などを作る。
4.国立公園の管理とか森林資源を活用する仕事を与える。
5.国の所有する森林資源を優先的に被災地の復興に供給する。

というものです。

このように国立公園の一部を開発して自然の景観を損なうのは問題があるとは思いますが、花より団子です。人が生きて行く方が優先順位が高いはずで、これはやむをえないと考えます。

福島第一原発の周辺の住民達(20km圏内?)は、危険が大きいので、その地区には住めないでしょう。また、それより遠い地域の人達も不安が募る人達は離れたいと思うでしょう。そのために代替地が必要となります。そこで、国立公園の一部を利用する方法が考えられます。そのためには、人里離れた僻地に町を作る開発労力と、そこまでの道路や橋などの建設が必要です。

かつて、自衛隊は十万人規模で東北地域の救援活動に従事していました。その災害発生から3ヶ月が経過した現在、一万人や二万人はその開発のために割り当てられると思うのです。端や道路を作る工作部隊などもある自衛隊が、それだけの人数を投入すれば敷地の整備など何でもできるはずです。その労力を使用して、大手の建設会社の知識や技術をお借りし、国立公園から間伐材などを切り出し、住宅も作ってゆくのです。これには製剤所などを使用しなければならないので、只では済まないかもしれません。とにかく上記の1~3は、ほとんどお金がかからないと想像いたしました。

問題はそのあとで、どうやって住民が食べて行くかでしょう。これには公園の管理の仕事が第一に考えられます。さらには、森林資源を利用した仕事でしょう。こちらは全国にいくらでも仕事はありますが、国産の材木を利用した商売が成り立つかどうかがその分岐点です。とりあえず、被災地への材木やそれを使用した住宅の供給が優先的に行えればよいと思うわけです。被災者ブランドの住宅供給会社などができればよいのですが・・・。製材所や木工細工の会社、家具つくりの会社、木材チップを使用した発電所なども作れるかもしれません。また、そうした材木や資材の輸送を自衛隊に一時的に引き受けてもらうという事で、コストを低減できます。

あとはサービスとして、この開発された町と被災した地域を結ぶバス路線を運行させる事でしょう。これで、いつでも昔の土地を見回ることがでるし、旧友と会うこともできます。また、事前に開発した町を見せて移住者を募ったり、常時見学のために招待することも可能なわけです。この事業のために一時的な支出はありますが、会社の経営が軌道に乗り独り立ちできれば、あとは投入資金がかからない利点があります。

植木淳一

Unknown さんのコメント...

●放射能汚染土壌の洗浄案

 最近は、汚染土地の表土を表面から10センチ程度地下まではがして、汚染を除去する方法が行われています。これだけで70-80%の汚染が除去されるらしいので、他の方法より効果絶大です。

 さて、この方法だと表土が沢山溜まるので、その始末が大変となります。そこでこの提案なのです。
 本文にある水の中の放射能汚染を浄化する”白い粉”ですが、これを使用して、この汚染土を処理できないかということなのです。
 つまり、汚染土を水に浸して、薬品などで放射能ほとんど全部を水に溶かし込みます。そして、放射能だけを除去するのです。化学薬品とか遠心分離機などを使用すれば、分離できるはずです。これで、うまくすれば土は元に戻せる可能性が出てきます。こうなると大量の汚染土の処理が容易となるわけです。

 しかし、私は専門家では無いので、単なる可能性を示唆するだけです。

 植木淳一