2011年6月28日火曜日

●日本のロボット産業はどこまで発展するのか?

 最近は暗い話題が多いですが、日本のロボットに関連したお話がありましたので、掲載いたします。
 日本は産業用ロボットの稼働台数で世界一の座にあります。しかし、中国などの国々でもロボットを多用するようになってきているので、いつまでその座を維持できるかはわかりません。とくに様々な産業が中国や東南アジアなどへ移転しているのが現状です。

■産業用ロボット稼働台数 断トツ日本、さらなる高みへ一丸
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110628/biz11062806100007-n1.htm

 こうしたロボット達にも、様々な用途があることが知られています。体に装着するだけで、体の力を二倍、三倍に増加させられるロボットスーツもそのひとつでしょう。
 このスーツは、病人の介護で病人を持ち上げる時とか、重労働をする人達にも必要なことがあります。また、病気やケガなどで足が不自由な人達の助けとなることもできるでしょう。

■ロボットスーツ「HAL」に熱視線 山海教授が米国で体験授業
 介護用や体の弱った人などの人間の力を倍加させる日本の装置が米国ワシントンでも注目されている。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110514/amr11051410280005-n1.htm

 もうひとつの用途は、人間の手では不可能な用途に使用できるということです。
 これは微小な細胞群(0.1mm位の塊)を積み重ねて人体組織を形成して行くと、短時間に血管とか肝臓などの人体の臓器を作り上げる事ができるので、損傷した人体の補強を行うのに役立つというものです。この組織形成のときに、パソコンと組み合わせたロボット型の組織の三次元形成装置が役立つというわけです。

■産業用ロボット改良の装置で3次元の細胞組織を自動形成
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110307/scn11030708260003-n1.htm

 また、これはお遊びに近いものですが、映画などで登場するような、人間が乗って操縦するロボットができています。

■男子の夢「ロボット操縦」かなえます 榛東村の榊原機械
 従業員10名の小企業が、現在世界の注目を集めているというお話。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110530/biz11053000590000-n2.htm

 これなどは、映画にも出てきそうなものですが、クレーン車やシャベル車などとの違いを考えると、お遊び用なのか実用的な目的を持つものなのかという違いがありそうです。とはいえ、ロボット型の車体を乗りながら動かすだけでも、面白さ一杯の所があるでしょう。あとは人間の安全性を考えた設計を少しして欲しいと思います。

 今後は、こうした「遊びごころ」をもつ分野と、実用的な分野のふたつが混在化して発展して行くものと考えられます。

植木淳一

■コミュニケーションですくすく 東大が「赤ちゃんロボット」
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110108/scn11010820050011-n1.htm
『ボールを手に取るなど人間とのコミュニケーションを通じて知能が発達するロボット「赤ちゃんロボット」を、東京大大学院の栗山貴嗣さん(27)らが開発し7日披露した。
 身長約70センチ。両目のカメラで学習認識する。親とのふれ合いなどの行動メカニズムを組み込んであり、人と遊ぶことで新たな行動を習得し知能が育つという。栗山さんは「従来のプログラミングされたロボットと異なり、予想外のやりとりが生まれるはず」。』

■たき火で携帯電話充電 発電鍋、災害時に期待
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110609/scn11060917500002-n1.htm
 直径16cmの発電釜は、お湯を沸かしながら熱電変換素子で発電し、付属のUSB端子からスマホやiphoneに充電ができる。災害時など非常の際に役立つかもしれない。(しかし充電時間が3ー5時間というのはなんとかならないか。10分くらいでないと、沸かしているお湯が皆蒸発してしまわないか心配だ。)

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

★キャパシターは電池の代わりとなるか?

電池には、大別すると使いっきりの「乾電池」と、何度も充電して再使用できる充電式の「蓄電池」とがあります。

前者は「アルカリ電池」があり、後者には、ニッケルとカドミウムを使用したニッカド電池とか水素とニッケルを使用したニッケル水素電池、車に搭載されている「鉛蓄電池」などがあります。

ところで、最近有名になってきたものに、「キャパシター」があります。これは、電気回路に使用されている「コンデンサー」と同様のものです。しかし、その容量を大きくして、大電力が得られるようにしてあります。

ハイブリッド・カーや電気自動車に使用されているものは、発進や急加速時の大電力を補うものとして活躍しています。

この「キャパシター」が現在、急発展をしていますが、いずれは現在の電池にとって変わる日が来るのではないかと言う予測がなされています。

以下の記事をご参照ください。

●充電1分でVAIO Uなら80分動く キャパシタが見えてきた
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0410/06/news075.html

日本電子、ニッケル水素充電池を超えるキャパシタを開発
http://www.itmedia.co.jp/news/0310/03/njbt_04.html

イーメックス,100Wh/Lの大容量キャパシタを開発
http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20081224/121617/

●イーメックス,高分子キャパシタで体積当たりのエネルギー密度600Wh/Lを達成
http://www.nikkeibp.co.jp/article/general/manufacture.html?http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090612/171678/

●量産開始を急ぐ大容量キャパシタ
http://www.nikkeibp.co.jp/article/general/manufacture.html?http://techon.nikkeibp.co.jp/article/HONSHI_LEAF/20050920/108692/

植木淳一