2011年9月26日月曜日

●太陽「熱」発電という選択は・・・

秋分の日も過ぎて、最近は、すっかり秋らしくなりました。
朝夕は、空気の冷たさが感じられるようになってきて、真夏のように半そでの上着では、外を歩くには寒いです。
昨夜、家のポストに入っていたチラシを見ると、私の住む市の市議会では「自然エネルギーを推進する」ことを決議して、政府に訴状を出すことにしたというのです。

今頃なぜだろうかと考えたのですが、東北大震災と、その時に始まった福島原発事故の余波も落ち着いてきたためでしょう。しかし、巷では原発と放射能の危険性を論じない人は居ないほどの状態です。そのためか、世の中すべてが、反原発で動き始めているような様相を呈しています。

そして、その後の選択肢として、太陽光発電とか風力発電が脚光を浴びるようになってきました。

そのチラシを見ているうちに、ふと考えたのです。太陽電池も悪くはないが、太陽熱発電はどうだろうかと。

●太陽「熱」発電という選択は・・・

ご存知のように、太陽熱発電は反射鏡で太陽光を集めて発電する「クリーンな発電方式」ですが、熱源が太陽熱だというだけで、あとは火力発電と同じ方式です。火力発電は、水を石油や石炭、天然ガスなどを燃焼させて発生した熱を用いて水蒸気を発生させ、そのガスの圧力でガスタービンを回し発電します。この発電方式は熱効率が良いのです。その効率は、40%を超えると言われているのがタービン式発電装置の特徴です。

これに対して、太陽光発電は、今のところ、太陽光のエネルギーのうち、最大10%程度が電気としてでてくるだけなのです。

一方、太陽熱発電は反射鏡やタービン式発電装置を使うために装置が大掛かりになりやすいのが欠点ですが、前に述べたように効率がよく、デッシュ型発電装置のなかには熱効率31.25%を達成したものがあるようです。また、蓄熱材を使用することで、昼間貯めた熱を利用して夜間でも発電できるとのこと。

このように考えると、一考に値する発電方式ではないかと思ったのです。

巷には、傘に銀紙を張って太陽光を反射し、その焦点に置いたヤカン(ケトル)でお湯を沸かしたり、フライパンで玉子焼きを焼いたりする装置が市販されています。これはオモチャに過ぎませんが、太陽熱発電装置はメガワット級のものが世界各地で作られ稼動しているようです。

私の考えは素人のものですが、専門家の方々のご意見も聞きたいものです。

植木淳一

●太陽熱発電
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E7%86%B1%E7%99%BA%E9%9B%BB
●コニカ・ミノルタの太陽熱発電
http://www.konicaminolta.jp/about/research/solar/
●太陽熱発電
http://www.solarpw-md.com/

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

●昼間の蓄熱により「夜間発電」が可能

太陽熱発電は、昼間に貯めておいた熱で夜も発電できるので、一日24時間発電することが可能だそうです。
こうなると、蓄電池を使用して蓄電するより安価な方法なので、これからは伸びる発電方法ではないかと考えられます。
コニカ・ミノルタのホームページでは、2020年ころから「太陽熱発電」が急増して、世界の発電総量の過半を占める、2000テラワット超の発電量となる強気の予測がなされています。どうなりますか、楽しみではあります。

●コニカ・ミノルタの太陽熱発電
http://www.konicaminolta.jp/about/research/solar/

植木淳一