2012年4月22日日曜日

★2012年の桜 ・・・ 残る & スペースシップ2

 4月も下旬となり、気候もだいぶ暖かくなってきました。
 今年の桜は、やはり遅いようで、4月22日現在で未だに花が残っています。現在は、桜の木に青葉が沢山あり、花と並存してます。いつもは花が散ってから葉が出始めるのですが、これはかつて見ない風情です。しかも、もう八重桜が咲き始めていますね。

 はじめの写真三枚は、稲毛で十日ほど前に撮影したもので、後の三枚(下)は今朝撮影したものです。曇りで日差しが良くないので、シャッター速度も遅く、写りが悪いです。

 下の三枚の写真は遊歩道ですが、かつての習志野の騎兵連隊へと続く鉄道線路が通っていた所です。私の幼い頃には線路があり、時々、線路上をトロッコのような単車が走っていました。今は線路が取り払われて並木道ができ遊歩道となっています。
 2012年の春の桜は、天候の不順から遅咲きということで決着でしょう。

●いよいよ民間宇宙旅行が行われる。「サイエンスZERO」より

 昨日のお昼に、NHKの「サイエンスZERO」で「民間宇宙旅行」に関する番組をやっていました。

 米国の「スペースシップ2」は民間人の設計開発したロケット型宇宙船です。これは、高度200kmに上昇して、数分間の無重力状態を楽しむ宇宙旅行となります。すでに「スペースシップ1」で高度100kmへ昇る実験が成功しています。こちらは3人乗りの宇宙ロケットでした。しかし、新たに開発された「スペースシップ2」の方は7人乗りなので、二倍近い大型化がなされています。同番組では、この旅行会社が主催した、予約客数百人を集めてのセレモニー式典が紹介されていました。

 その中で、インタビューに答えた日本人の中年のご婦人が、「自分が宇宙に出たときに、何を考えるのか、何を感じるのかが、熱烈に知りたいです」と、答えたのが印象的でした。

 宇宙空間では、地球の習慣的想念帯から少し離れられるので、受ける印象が違うのではないかと思われるふしがあります。

 たとえばアポロ宇宙飛行士も、宇宙に出ると頭の回転が早くなり、相手が何を考えているのかが瞬時にわかったと言います。また、ある疑問が湧くと、その答えがすぐに得られたのだそうです。(「宇宙からの帰還」中央公論社参照)。もしかしたら、そのご婦人は、そのような事を意識して答えたのではないかと感じました。

 とにかく、この「スペースシップ2」は、今年中に旅行客たちを乗せて宇宙へ飛び立つ予定だそうです。

 それにしても、この旅行では、一人当たりの宇宙旅行費用が1600万円と高値の花です。これでは、お金持ちのごく一部の人達しか宇宙旅行に行けないですね。

 また、米国のモハーベ砂漠には、このような企業関連の14社の民間宇宙開発企業が集まっているそうですし、ここに宇宙港が出来たことで、民間の宇宙開発の拠点となりそうです。つまりIC関連のシリコンバレーと対比される、宇宙旅行の拠点地域となる可能性が大です。

 同番組中でもうひとつの話題であった「軌道エレベーター」ですが、こちらの実現にはまだ困難がありそうです。しかし、高度600mに揚げた気球に綱を吊るして、その綱にエレベーターを走らせる実験をした光景には興味が湧きました。
 この高度がもっと高ければ、気象庁の観測機器をエレベーターで上げ下げして気象観測に利用できます。また、テレビカメラをエレベーターに取り付けて、地上の風景を撮影するだけでも面白そうです。うまくすれば、人間もエレベーターで上り下りできるかもしれません。これは少し危険ですが、観覧車も高いところからの景色を眺めるものです。それに似たものが、もっと高い場所でできる可能性がある、というだけの話です。

 さらなるアイデアは、成層圏に上げた気球に綱をぶらさげて、その綱を観測機器を載せたエレベーターを上下させながら気象観測を行うというものです。こちらも、どれくらいの必要性があるのかわかりませんが、気象庁では、気象観測用のラジオゾンデを打ち上げているので、この装置でその代行ができるのではないかと考えました。



 さて、地上には、まだ何億人かの電気のない世界で生活をしている人達や、飢えに苦しんでいる人達が大勢います。

 その反面、こうした事業に一生を掛けたり、血熱を揚げている人達がいます。また、豪華客船で世界一周の旅をしている人達も沢山います。それを考えると複雑な気持ちになります。

 しかし、逆に考えると、恵まれた生活をしている人達は、そうした多数の人達に、先進的な恵まれた生活をもたらす活動をするべきだ、という結論になるでしょう。またこれは、ある意味で発展途上の、地上にいる人類の多面性を現しているのだと思いました。

 植木淳一




★2012年の桜


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