2012年12月13日木曜日

★選挙戦たけなわ

いよいよ12月23日も間近となり、今年もあとわずかの日数となりました。
日本は今や選挙戦たけなわ。12の政党が入り乱れて論戦を続け、投票日まであと三日になりました。

この中で、論争の一つに憲法改正の項目があります。いわゆる平和主義の項目ですが、憲法改正反対が日本共産党とみどりの党だけで、あとは多少の差はあっても改正側になっています。

通常、この構図は逆で、共産側が憲法改正を主張するはずですが、そうでない所に日本の置かれている複雑な立場があります。

日本は敗戦国なので、今の憲法は連合国側から与えられたものです。しかし、終戦以後67年を経た現在まで、日本国民は、その憲法を一字一句変えないで守って来た事は、賞賛に値するのでは無いかと考えられるのです。
私としては、戦争を放棄するという理想を掲げた憲法は素晴らしいと思いますし、世界の未来を志向したものではないかと考えます。ただ、現状はその字句通りではなく、アジア地区では第二位の軍事力を持つ国となっています。これは、世界情勢に合致した臨時的処置として、世界情勢が整うまで「自衛隊」の存在を国会が認めているためです。

日本国憲法の素晴らしさは他にもあり、思想や信教の自由が大幅に与えられている事でしょう。(以下はその条文)
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第18条 何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。

第19条 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。

第20条 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。
2 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
3 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

第22条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。
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とはいえ、いくら優れた理念を持つ法律を施行しても、それを上手く使いこなせるだけの理性と常識、倫理観を国民達が持たなければ、悪戯に混乱を助長しかねません。この点で今後も良き教育が必要と考えるのです。
今、選挙の只中で、日本の未来と世界の未来像に思いを馳せてみると、ここしばらくの間は、あまり良い未来像が浮かばないことを残念に思います。
私たちは、まだ経済的安定とか、必需品の生産と分配、さらには年金や政治機構、社会保障と言った社会機構の改良においても、努力を続けなければならないようです。
しかし、個人的には大したことができないとしても、未来の社会を明るく良いものとしてイメージをし続けることが、結果として、それらを良い方向へと向かわせる力になると信じたいです。

植木淳一

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

まったく憲法に関してはおっしゃる通りだと思います。
なかなか明るい未来を具体的に描くのは難しいです。

Unknown さんのコメント...

★祝★>自民党阿部内閣組閣
憲法擁護といえば、戦後六十六年の期間のうち、最近の民主党政権三年間を除く63年間を担ってきた自民党政権こそは、日本国憲法の保持をして来たのだと思います。
今見るところでは、第二次阿部内閣は景気の向上を目指す体制をとっているようです。
そして、現在の日本は対中貿易の悪化など(それだけが原因ではないと思われる)で経済状態は低迷しています。
今後は、再び自民党政権による舵取りとなりますので、同御政権のご健闘を祈りつつ、少しでも今の日本の諸状態が良くなるように期待するものです。